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コラム

ベトナムの農業で活用されるソーラー発電


カンボジアと国境を接するAn Giang省Tinh Bienの人々は、数年前までは電灯や扇風機などの電源にバッテリーを使っていた。

2~3日置きに村の中心部まで行き、1回2万5,000ドン(約1.1ドル)でバッテリーを充電する。バイクで往来するガソリン代がかかるため1回につき7万ドン(約3.2ドル)程度の出費になった。

それが、クリーンエネルギーの使用を奨励するプログラムが多数でき、多くの人がソーラー電池を分割払いで購入するようになった。「気兼ねなく電気を使えるようになり、夜も子供の宿題のために灯りを点けてあげられるようになった。バッテリーを使っていた頃よりも月5万ドン(約2.3ドル)程度の節約になっている。電気も安定している」と住民Thach Sotさんは言う。

電気が常時確保できることでSotさん家族は夜にはミシンを使って仕事もできるようになり、収入も改善した。

■農業にも活用


この地域のソーラー発電は、昨年末にSao Maiグループとアメリカの国際開発庁(USAID)が210MWのソーラー発電プロジェクトを進めたことで、いっそう期待が高まった。ベトナム最大のソーラープロジェクトで、家庭生活に変化をもたらしただけでなく、農業生産にも多数利用され、生産電力の70%を節約できる。ソーラー発電による電力は、大規模ハウス栽培の灌漑システムや照明、冷却、噴霧システム等に供給されている。

カントー大学気候変動研究所のLe Anh Tuan副所長によると、一家庭でソーラーパネル12枚(24m2)に1億3,000万ドン(約5,909ドル)を投資すると、1時間当たり2.2kWの電力が生み出される。「我が家では月100万~150万ドン(約45~68ドル)節約できています。ソーラーパネルは25年使えて、バッテリーは10年、つまり7年程度で資金回収できます」と言う。


■タダで電力確保


Rau Sach Ngon社では、塩水や照明用電力に問題が残るNha Beに空中栽培のハウスを設置、200m2で1日100kg程度の野菜を市場供給できる。

施設は電力の90%をソーラーでまかなっている(残りは発電機)。 噴霧やろ過システム、照明はいずれもソーラーが電源だ。「最初にソーラーに5,000万ドン近く投資しました。寿命20~25年、最初4年で償却します。つまり残る数十年間、私たちはタダで電気を使えるということです」。

こう語るDuong Minh Trung社長によるとソーラーパネルは、使用する場所を柔軟に選べるため、物価の安い中心部から離れた地域に農場を作ることもできる。

また最近同社は、Sinenergy Holdingsの提案を受けて、Khanh Hoa省Ninh Phuoc県Phuoc Huu村でもハイテク農業と組み合わせたソーラー発電所に投資する計画にしている。面積832ha、投資総額7兆9,200億ドン(約3億6,000万ドル)、ソーラー発電300MWに加え、ハイテク農業でトマトやリンゴ、ニンニクなどを植え、シンガポールはじめ世界に輸出する。


■外資にベトナムの有力企業も


中部沿岸では、ドラゴンフルーツ栽培にソーラー発電が利用されている。この地域の日照りを活用し、電力を灌漑や夜間照明に利用している。この方法で生産量は上がり、同時に電気代の節約にもなっている。Tay Nguyen地域では、コーヒー栽培に活用されている。

ソーラー発電はいま、多数の投資を誘致しており、USAIDによると現在国内では数百件のソーラープロジェクトの投資登録があり、総出力は1万7,000MWに及ぶ。

非常に大きなソーラー発電の潜在力を持つ地方Ninh Thuan省では約140件のプロジェクトを誘致している。これに続くのがBinh Thuan省で約100件、ほかDak Lak省13件、Khanh Hoa省12件などがある。

外国投資も多く、中国Thien TanグループはNinh Thuan省とQuang Ngai省で計2,000MW、韓国DooSung Vina社はBinh Thuan省で30MWのプロジェクトを進めている。

ベトナムの有力企業もこぞって事業を進めており、Thanh Thanh Congグループ(TTC Group)は、20発電施設に総額10億ドルを投資する計画で、Xuan CauグループはTay Ninh省で2,000MW、TH True MilkとXuan Thien社は、Dak Lak省で3,000MWに投資する。


■中部からメコンデルタまで


世界銀行が政策策定者や投資家向けに提供しているソーラー発電潜在力マップによると、ベトナムのソーラー資源は潤沢で、年間放射量は1m2あたり2,056kW、期待できる場所は中部からメコンデルタまで広がる。

Bloomberg New Energy Financeによると、1977年にソーラーパネルの価格は1ワットあたり76ドルだったが、2015年には253分の1にあたる0.30ドルにまで下がっている。これに伴いソーラー発電投資コストも下がっている。水力発電は1MWあたり投資額が250万ドル、ソーラー発電はその半分。既存の水力発電所にソーラー発電所を組み合わせると、投資額は1MW 70万ドルに下がる。

TTCは、2020年までに1,000MW、20のソーラー発電所を整備する計画だ。現時点で17カ所とベトナムで最も多い火力発電所を所有する民間企業である同社は、2020年までに風力、ソーラーへの投資を進め、現在はThanh Longソーラー発電プロジェクト(37ha)や、TTC Tan Hung(68ha)、Tanisugar Tan Phu(75ha)などの開発地選定を済ませている。


これらの全プロジェクトに対する資金は総額10億ドルに及ぶ。

「私たちはこのプロジェクトを30%を自己資本、70%を借り入れで進めています。すでに3億ドルの準備があります」とThai Van Chuyen社長は言う。TTCではソーラー発電所を1,000MW、風力発電所を40MW開発し、グループのエネルギー事業全体に対する比率を73%とする予定だ(残りは水力発電[222MW/16%]と火力発電[150MW/11%])。


(Nhip Cau Dau Tu 4月16日,P.24)

(2020/04/24 02:00更新)

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