ベトナムの新卒給与が上昇、近隣諸国との差が縮まる
ベトナム大学新卒者の最低の給与水準は250ドルで、シンガポールの1,480ドルと比較してまだ低い。しかし、近隣諸国との格差は縮小している。
■ベトナムの新卒給与は250~380ドル
JobStreet社が公表した『2018年上半期の給与報告』によると、2018年のベトナムの給与は、新卒(11%増)、一般職(6%増)、管理職(6%増)、上級管理職(30%増)の4項目全てで2017年よりも上昇した。
近年、ベトナムの給与水準は、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシアのような近隣諸国と賃金格差は縮小している。
新卒の場合、ベトナムの企業の多くは250~380ドルを提示しており、シンガポール(1,482~2,080ドル)の6分の1程度だが、インドネシア(225~307ドル)よりも高い。
一方で、タイ(605~961ドル)や、マレーシア(493~716ドル)の新卒者の給与は、ベトナムの2倍~3倍の水準となっている。
■IT・コンピューター業界の給与水準は昨年の21%増
業種別で見ると、ベトナムで新卒者給与のトップ5は、▽不動産、▽IT、▽秘書、▽食品・栄養技術・販売、▽金融サービスで、このうち不動産では最低378ドル、最高629ドルとなった。
一般的に、ほとんどのポジションで給与が高いベトナムの業界は、▽法律サービス、▽不動産、▽IT・コンピューターの業界で、法律サービスは383~4,125ドルと前年比1%上昇、不動産業界は378~1,324ドルで9%上昇した。
3つの中で目を引くのは、IT・コンピューター業界の296~759ドルで、2017年比21%の上昇となった。
JobStreet社によると、ベトナムの給与水準が、東南アジア地域で最も高いシンガポールとの格差を縮め、賃金が低いインドネシアと比べ大きく上昇した。
2018年、ベトナム人の生産性は向上したにもかかわらず、48%の雇用主は依然として適度なスキルを持つ人材の採用が難しいと回答している。
この報告は、JobStreet社が持つ4万人のデータベースを基に抽出・調査された。
(Vietnambiz.vn 3月7日)
※上記の情報は【ベトナム最新情報】より引用しています。 『ベトナム最新情報』は、ベトナムに投資・進出する日系企業の定番ビジネスニュースです。 詳細は『ベトナム最新情報』(https://www.toho.com/news/)をご覧下さい。
(2019/06/10 09:56更新) |