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コラム |
30歳過ぎても“売れ残り”じゃない!ベトナム人の結婚観
家族の安堵の溜息のなか、Nは37歳でようやく、夫の家に入った。
新婦家族の顔はみな、これ以上ない喜びの表情で、幸せを願って新郎新婦にかけられる言葉に混じる、「ようやく年貢を納めたな」という冗談こそが、親戚の“本音”を示すものだろう。
だがNの結婚が遅かったのは、昔の人々が考えるような「売れ残り」ではない。彼女は元来きれいで、高校時分から、沢山の“衛星”がつきまとっていた。しかし彼女はまったく眼中になく、ただ勉強に集中したかった。
大学を卒業し就職すると、今度は仕事で忙しくなり、恋愛は棚上げ。そして仕事をしながらまた学校に通い始め、再び勉強漬けの日々となったため、ようやく勉強が“完了”した35歳には、家族の心配もとことん高まっていたというわけである。
その年頃の男性はほとんどがすでに家庭持ち。まだ独身といえば、何らかの問題があることが多いため、家族が心配するのも頷ける話である。
37歳のNが伴侶に決めたのは大学の友人で、学業は彼女ほどではないが、同い年で仕事熱心な人だった。
■青春をいつまでも
同様に、高校教師をするHは、頭が“3”で始まる年齢になっても、結婚しようとしなかった。いわく「なんで早く結婚なんかしなきゃいけないのよ」。
彼女は“青春”を、いつまでも謳歌したかったのであり、仕事が終わると勉強に行き、暇があれば友人と旅行に出かけたり、集まったりしていた。両親からは何度も急かされ、真剣に言い寄る男性もいたが、それでもHは首を横に振った。「まだ独身がいいわ」。
何度促しても得られない結果に、彼女の両親もまた“縁はまだ来ない”と首を横に振るしかなかった。
■結婚が遅い理由
私が知る、結婚の遅い人にはほとんど同じ理由がある。
それは“売れ残り”なのではなく、何らかの目標に邁進しているということである。その目的が間もなく達成されようかという時に、彼らは恋愛を面倒くさがるか、ためらってしまうため、結婚という道は暗礁に乗り上げる。
大学の友人には、最も上の年齢の男性で40歳を過ぎてもまだ独り身の人がいるし、“3”で始まる年齢になった何人もの女性たちも、相手がいないわけでもなく、たいていは家庭にとらわれたくないとか、いま追いかけている目標に影響するということで、結婚していない。
そしてそこには、年老いた両親の面倒を見ていたり、弟妹たちの学業を支えていたり、仕事や勉強に打ち込んでいたり、ビジネスをしていたり、青春をいつまでも望んでいたいと、様々な理由がある。
(Tuoi Tre)
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(2016/07/30 01:51更新) |
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