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コラム |
バイクに「乗らない」ベトナム女性たち
ベトナム人の“足”といえばバイクだが、「乗らない」人は、意外に多い。
そのほとんどは女性であり、か細い手足でバイクを操り混雑する街を行くことだけでも難しいのに、安全運転となればなおさら、というわけだ。
■事故が怖くて
ホーチミン市Binh Chanh県に住むNgoc Themさんは、「怖くて乗れない。練習したことはあるんだけど、ドキドキしちゃって、慌てちゃうし。転んだら? 事故ったら? 誰かにぶつかったら? って。それにバイクは私の力じゃ重くって、とても運転できません」と言う。
しかし困ったのは、真っ只中の就職活動。面接ではどこでも、「足は?」と聞かれるが、そのたびに「バスです」とか、「会社の近くに引っ越します」とは言うものの、採用側はやはり敬遠するようで、仕事のチャンスは減っている。
同市Go Vap区に住むNhuoc Ninhさんは、なぜバイクが怖いのか、自分でもわからないと言う。
その一部は、中学生の頃に両親から絶対ダメと言われ、高校は全寮制、大学も寮生活だったことだが、「バイクに乗らないまま、もうすぐ卒業。みんなバイクでバイトに行ったり、通学に使ったりしてるのに。バイクに乗れないだけで、損ですね」。
国際的な交通安全組織がベトナムに言及する時には決まって、バイクが最も普及している交通手段だが、ベトナムでバイクに乗るのは非常に危険だと指摘している。「自動車のように走れるが、安全性は自転車並み」だからだ。
■「乗れない」のではなく「乗らない」んです
「いや乗ったことはあるんですよ。1度だけ。でもハンドルを握ったら、あちこちから自動車のクラクションでしょう。もう冷や汗タラタラで。普段はそんなに“ビビり”じゃないんですけど、バイクだけはなんだか怖くって」ハノイ在住のQuyenさんは、正確には「乗れない」のではなく「乗らない」のだと言う。
そして一番イヤになるのは、何か用事があっても、バイクを飛ばして、というわけにいかないことだそうだ。
一方でハノイDong Da区に住むHangさんは、妹を乗せて母親がバイクで池に突っ込んだのを見た時から、「乗るまい」と決めた。以来、どんなに遠かろうと、バスかタクシーを使い、近ければ自転車を漕ぐ。バイクには、絶対に乗らない。
■生理的に合わない?
危険を感じたり、何かのきっかけがあったりしてバイクに乗らない人が多いが、どうも“生理的に合わない”人もいるようだ。
Phu Tho省に住むPhuongさんは、とても説明しきれない理由で、バイクに乗らない。
「ほら、ヘビとかネズミとかが怖い人っているでしょう? あんな感じですよ。バイクに乗ったらもう心臓はドキドキ、手足もすくんじゃって。何年も練習してますけど、乗れるのは家の近くの人のいない道だけ。これでも頑張ってるんですよ。でもなぜか怖くて、自分でも理解できないんです。もう学校を卒業して、就職するっていうのに、どうしましょう」。
(Vietnamnet)
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(2014/06/28 04:02更新) |
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