HOTNAM!ベトナム最新情報 HOTNAM!トップ | ベトナムニューストップ ベトナムニュース 【The Watch】 ビジネス最新情報

トップ ニュース フォーラム 基礎データ 書店 生活情報 ディレクトリー
 ニュース検索
 ニュースカテゴリー
ニューストップ
政治・経済
投資・進出
日系企業情報
事件と出来事
統計情報
人事・法律・会計・労務
社会とトレンド
コラム
クローズアップ
インタビュー
 TheWatch ニュース
週4回(月・水・金・土)電子メールで最新ベトナムニュースを送付、日系進出企業の定番情報収集メディアとなっています。
定期購読(TheWatch)
 ベトナム関連書籍
ベトナム関係の書籍情報をさらにジャンル別などで細分化し、分かりやすくベトナム関連情報を紹介しているインターネット本屋さんです。
HOTNAM!ベトナム書店

コラム

チベットからベトナムまで――メコン泳いで4,400km


 フランス人男性Remi Camusさんが、チベットからメコン川をはるばる4,400km泳ぎ、ベトナムを訪れた。

 「2011年にオーストラリア縦断マラソンをやっている時に、砂漠の中で自分のおしっこを飲まなくちゃならなかった。その時思ったんだ。世界にはまだまだ、安全な飲み水が得られない人が、たくさんいるんじゃないかって」。29歳の彼は、冒険の理由をこう語る。

■「泳ぎたいだけさ」

 5,300kmの道のりを走った、オーストラリア縦断マラソンを終え、彼は1年4カ月ほどかけて、約4,400km、メコン川をつたい5カ国を泳ぐ準備をした。

 この間、親友らがボード作りを手伝ってくれた。リバーボードという冒険家たちが川を渡るのに使う、上半身を乗せ、自分の足で泳ぐものだ。岩にぶつかっても耐えられるような補強を施し、人のいない森の中でも使えるよう、ノートパソコンや携帯電話のバッテリーを充電するソーラーパネルも取り付けられた。両脇には、重要書類や電子機器などを入れる、水が入らない仕組みの箱もある。

 そして2013年10月、彼はチベット・デチェンからバスに乗り、ビザで認められたメコン川の場所まで行った。しかし近くまで来ると、武装警察が車両に乗り込み、所有品やここにきた理由を問い詰めた。

 その時Remiさんはメコン川にボードを持ち出し、こう言った。「泳ぎたいだけさ」。

 そして彼は、チベットの流れに身をゆだね、その旅路を始めた。

■思いがけないご馳走

 ある晩、岸で寝る場所を探していると、中国の漁師達が、水上家屋に招待してくれた。食事をご馳走になり、ビールも飲んだ。そして夜9時過ぎ、疲れて眠ろうかというRemiさんを彼らは山に誘う。

 「ウェットスーツしか着ていなかったし、もう夜9時だぜ。でもまぁ、行ってみるかなって」。

 連れられて登った山には、澄み切った空が広がり、水力発電所の光が輝いていた。そして山上の家に立ち寄った。「気をつけないとな。ロウソク1本しか持ってきてないからな」と出て行った漁師達はまもなく、丸々太った幼虫の入った大きな蜂の巣を持ち帰ってきた。

 「それを油で玉ねぎとかと炒めたものがテーブルに載ったんだけど、最初は何に使うのかまったく分からなかった」と言う。待っていると、彼らはその幼虫を口に入れる。「だから僕も試した。そしたらもう、美味しくって」腹を満たしたRemiさんは、山を降り水上家屋のなかで、眠りにつく。

 メコンの上流は山間を流れているため、滝を越えねばならないこともある。あるとき、しっかりと見当をつけて飛び込んだつもりだったが、大岩にぶつかり、深い場所にはまってしまった。「5秒、いや10秒くらいかな。うねる水の中に巻き込まれて、死ぬかと思ったよ。でもその時に、ボードが助けてくれたんだ」。

■警察に妨害されたラオス

 そうして訪れたラオスだったが、「陸に上がれって言われて、全部持ってかれたんだ」。

 2014年1月、彼はビエンチャンまで泳いだところで、警察に捕まる。

 調査する、所持品は没収、待て、そう言われ彼は、1カ月あまりラオスで足止めされた。来る日も来る日も警察に出頭したが、なぜ自分が捕まったのか、とても理解できなかった。その後、警察は荷物を返してくれたが、この川で泳いではならないと言われた。

 「読め」と、メコン川の規則がまとめられた700ページほどの本を渡されたのだが、「第1章に人々は自由にメコン川を往来できるとちゃんと書いてあった。だから僕を妨害することなんてできないんだ」とRemiさん。

■カンボジアの汚染

 2月7日、Remiさんは再び、メコン川に飛び込み、旅を続けた。

 「メコン川から直接飲み水を得ている村を幾つも通った。中には沸かしている家もあったけど、沸かしただけじゃあ、水銀とか危険な重金属は取り除けない」下流に行くほど川は臭い、そして彼の足は腫れ、痛むようになっていた。

 腫れはひどく、痛む一方で、Remiさんはフィンを片方外し、片足で泳がざるをえなくなった。痛む足に、さすがに休まなければ、と彼は28時間連続で泳ぎ、疲労困憊の状態でプノンペンに到着、陸でまた足が動くようになるまで6日間休んだ。

■ベトナムの逆流

 ベトナムに入り、Dong Thap省Hong Nguの川岸でハンモックを吊るして寝ていると、公安に起こされ、ホテルに宿泊するよう求められた。

 それ以来、どこを泳ごうとも、睡眠はホテルで取らなければならなくなった。「どうして陸に上がって、バイクでボードをホテルまで運んでもらって、また次の日にはバイクで川まで出なくちゃならないんだ。僕はハンモックもテントも持ってるし、中国からここまで川岸で寝てきてたんだ。毎晩、毎晩、ホテルに行くなんてヤだね、お金もかかるし」と苦笑い。

 もうひとつ想定外のハードルがあった。それは潮の満ち引きだった。「一生懸命1時間近く泳いでたら、川岸の人が笑うんだ。確認すると200mしか泳いでなかった。住民が、ちょっと上がれって、潮の満ち引きを教えてくれた」その時から彼は、泳ぐスケジュールを変え、泳ぎ始めるのは昼の12時から、元気なら夜通し泳いで、そして陸に上がり、水を待つようにした。

 4月9日、Remiさんは、Tien Giang省Cai Be県からバイクタクシーを使ってボードを川まで運び、また泳ぎ始めた。「あと79kmで南シナ海。そこまで泳いで、ホーチミン市に行って、寝床を見つけるよ」。

 この6カ月あまりの旅路を終えれば、彼はこのように長い川をリバーボードを使って泳いだ世界で2人目の人間になる。最初の人は、あのアマゾン川を泳いだ。

(Thanh Nien)


※『ベトナムニュース The Watch』のご案内※

 ベトナムニュース The Watch は、ベトナムに投資・進出する日系企業の定番ビジネスニュースです。

 当社はEメール配信による速効性(週6回)、週報(ベトナム国内のみ)による情報の保存性を重視し、各進出日系企業及びベトナム進出を検討されている企業の皆様の業務に役立つ本格的な情報提供を行っております。

 詳細は『ベトナムニュース The Watch』(http://www.thewatch.com/)をご覧下さい。

(2014/04/19 07:23更新)

ベトナムニュースヘッドライン

[日系企業情報がん研究で日本が協力、ベトナムを含む東南アジア5か国と(09/16)
[日系企業情報日本の大手小売企業、ベトナムに続々と進出(08/20)
[人事・法律・会計・労務無犯罪証明・労働許可の手続き一本化(08/03)
[コラム偽装結婚の秘密  一人でこらえる、やるせなさ(07/29)
[政治・経済ベトナムに関税の引き下げを要請、貿易不均衡改善を望むアメリカ(07/15)

HOTNAM!トップ > ベトナムニュース > コラム > チベットからベトナムまで――メコン泳いで4,400km 
トップ ニュース フォーラム 基礎データ 書店 生活情報 ディレクトリー

広告掲載 - お問い合せ - 利用規約 - プライバシーポリシー
©1999-2020 HOTNAM! All rights reserved.