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ベトナム:「成長」モットーに得意分野で勝負


― UNIKA VIETNAM 社 Kimura Jinjiro社長インタビュー ―

 ベトナム系日本人のUNIKA VIETNAM 社Kimura Jinjiro社長は、21歳の時に日本に移住した。自動制御に興味があった彼は新聞配達や通訳などで学費を稼ぎ、NECグループのソフトウェア研究員、ユニカ社での投資コーディネーターを経て、現職に就いた。同社のベトナム進出から10年間の活動について話を聞いた。

Q: NECから転職された理由は? 祖国での仕事は視野にありましたか?

A: 1992年からNECグループの研究員として勤務していましたが、それ以前に日本の国連高等弁務官事務所(UNHCR)で通訳をしていた時の縁で、複数の企業関係者と面識がありました。

 1996年、ユニカの関連会社である長谷川製作から社長の安見氏を紹介されました。当時ユニカは中国投資から3年が経っていましたが、祖国に日本の資金と技術が入ればと願う一心から、最初の面会で、ベトナムは投資先として最適で、すぐにでも投資を決定するよう促しました。ですが実は、中国やインド、インドネシア、マレーシア、タイなどの諸外国より、ベトナムの投資環境が優れていることを示す根拠は何もありませんでした。

 当時私は36歳でロボット研究をしていましたが、安見社長から、ソフトウェア技術者としてはピークを過ぎていること、22年前に社長が同じ歳のときには社長として10年のキャリアが既にあったこと、今は自分の元で管理を学ぶべきだという助言を受け、熟考の末、ユニカで投資コーディネーターの職に就きました。ただ当時は経済に疎く、「インボイス」の意味も分からないほどだったので、専門学校の夜間コースで勉強しました。

Q: 初めてベトナムに帰国した時の印象は?

A: 1979年に出国し、10年ぶりの帰国でしたが、とにかく物価が安く、散髪や通訳、入国料などの外国人料金がこれほどまでに安いのかと不満さえ覚えました。当時日本ではコメがキロあたり200円でしたがベトナムでは5,000ドン(約32円)、フォーは日本のラーメンの5分の1ほどでした。また日本では、大学の研究室は夜通し誰かしら残って研究に勤しんでいましたが、ベトナムでは夜になると真っ暗というのも違和感を覚えました。

Q: 日本とベトナムの企業における管理方法の違いは何ですか? また御社での管理基準について教えてください。

A: 日本での従業員管理は、管理職にとって最も楽だと思います。日本人は協調性を重んじ個人は二の次という風潮があり、和を重んじるためよくルールを守ります。しかし問題が発生すれば、舵取り役である社長が全責任を負い、死に追い詰められることもあります。こういった極端な側面があるのも確かです。

 弊社は従業員を全員同等と見なし、雇用主と従業員という概念はありません。各部署で毎年目標を設定し、進捗管理を行い、設定目標や進捗が適当なら目標が達成できるという考えが基本です。昨年Tan Thuan輸出加工区内に工場建設を4カ月半で実施するという契約を結びました。

 屋根の一部の施工が遅れるアクシデントが発生しましたが、設備導入を予定通り強行したことから施工側の意識も高まり、予定通りに竣工しました。輸出加工区管理委員会からは「過去10年で初めてのケース」と評されました。

Q: 経営者として重視されていることは?

A: 売上は企業の成長を図る重要な指標ですが、利益は売上に比例するのではなく、利益が高いからといって資金繰りが効果的とは限りません。弊社はグループ内では小規模ですが、無理な経費削減ではなく、あくまで生産性の改善により利益を上げグループ全体に貢献できます。

 また社員一人ひとりが、「成長したい」という意識を持てるよう取り組んでいます。意識を持つこと自体が成長で、それが企業の成長に繋がると信じています。弊社が活動する地域などでの社会貢献も欠かせません。

Q: ユニカは原則として、管理職に現地スタッフを採用するそうですが?

A: 海外進出を始めた当初から、「現地スタッフが最も現地スタッフを理解できる」という認識のもと、この原則が守られてきました。中国でも中国人が社長です。

 人材育成については従業員の才能を伸ばせるよう、必要に応じ軌道修正し、高めることが必要です。人材育成に最善の方法はありませんが、育成すれば愛着も沸きます。企業が人材を大事にすれば、長く定着してくれるのではないでしょうか。
 
Q: 市場競争が激化する中、多くのベトナム企業が経営多角化を図っています。

A: 企業がけじめをなくしてしまえば、目標が曖昧になりがちです。弊社は技術向上に焦点をあてて設備投資、生産促進を行い、あくまで得意分野で勝負して、アジア地域での市場拡大を図る構えです。ベトナムでドリルビットを生産するのは弊社しかなく、アジアやヨーロッパ地域にも輸出しています。最善を尽くし、耐えることも重要です。

Q: ご家族は日本にいらっしゃるそうですね。

A: 日本へは頻繁に帰国しています。妻もベトナム人で私より1年後に日本に移住しました。子供は2人とも日本で生まれ育ちましたが、生活ではベトナム語を話し、食事はベトナム料理です。先祖の祭壇もベトナムから持ってきました。子供たちにはいつも、自身のルーツを意識し、ベトナムの文化や習慣を熟知するよう教えてきました。

Q: 日本での恩師は?

A: 群馬大学のKojima教授です。本当の子供のように可愛がってくださり、卒業式にはスーツを贈ってくださいました。大学院に進んだのも教授の薦めで、NECも教授に紹介してもらいました。もし教授に出会わなければ、今の私は無かったと思っています。

(Doanh Nhan Sai Gon)

(2008/06/12 06:44更新)

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