ベトナム初、華人向け銀行を設立
― Sacombank会長インタビュー ―
Sacombankは8月10日、ベトナム初となる華人向けサービスに特化したHoa Viet支店をオープンした。Dang Van Thanh会長にお話しを伺った。
Q: 「華人向け銀行」設立に至った経緯は?
A: ホーチミン市には約50万人の華人が存在、企業では30%が、華人が企業主となっており、5、6、10、11区に集中しています。Sacombankは2003年、Cho Lonで活動を展開することで華人社会参入を始め、融資など各種銀行サービス拡大に非常に大きな潜在力を持つ対象と認識しています。ベトナム経済における華人社会の存在感は増しており、華人向け金融サービス需要も大きくなっています。
Q: その他支店との違いは?
A: Sacombank Hoa Viet支店では、専門性に秀で、経験豊かな職員のアドバイスとともに、個人・法人のお客様にパックサービスを提供します。職員はいずれも中国語が堪能で、より良いサービスを提供するため、華人文化・習慣に関する知識も身に付けています。
イメージ、制服、内装なども中国風にし、取引上の利便性を考慮、各種フォーマットや書類、広告などはいずれも、ベトナム語と中国語を併記しています。
Q: 華人系のビジネスマンでいらっしゃいます。この事業に何か縁を感じられますか?
A: 華人のビジネススタイルは手堅く、冒険的なものをあまり好みません。家族の伝統的な業種から始め、徐々に規模を大きくしていくというものが多く、信用を重視する特徴があるため、銀行は安心して融資できます。
これまでSacombank Cho Lon支店と長い取引があり、同支店の発展に大きく貢献してくださっているのはいずれも華人の方々です。
Sacombankは、銀行と華人との架け橋となる華務委員会を設立、活動は多くの華人の皆様に支持されています。この他Sacombankは以前から、ホーチミン市の華人の小規模業者、企業主、華人のご家庭と親しい関係にあり、Sacombankの資金的支援により華人の小規模業者などは、以前大きな問題となっていた高金利融資を避けられています。
Q: ベトナムの株式商業銀行として初めて、中国での駐在員事務所開設が認められました。
A: 今年7月末、国家銀行から中国・南寧での駐在員事務所設立が認められました。2008年の正式開所に向け準備を進めています。
ベトナム竏鋳?相ヤの取引、またベトナムの華人と中国人ビジネスマンとの取引に対応すべく、SacombankではすでにLang Sonに支店を設置、さらにMong Cai営業所を含めQuang Ninh支店の開設準備も進めています。Sacombankは2010年までに、ベトナムと国境を接する各国で支店、または駐在員事務所を開設する計画です。
(Thoi Bao Kinh Te Viet Nam)
(2007/08/27 06:27更新) |